きわめつけ

専門的になにかをやらかしていたころほどではないが、Amaz◯nで本を買うとポイントの貯まること貯まること。たくさん買うとたくさんそのぶん貯まる。そしてたくさん買っていたのでたくさん貯まった。さすがにもうそろそろキリがないからそれはやめようというのが最近の決心。ということで区切りとして、ポイントを使って古書を購入した(まだ余ってるけれど)。きわめつけ、ということになるだろうか。

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詩人北園克衛の評論を集成したもので千頁弱ある。これでも厳密にはほとんど集めきれていないというのだから北園の筆力たるや驚嘆の極みだろう。ちなみに彼の書いた小説についてはこのブログでも取り上げたことがある(書訪迷談(10):そういう読書もある - ネオ・オスナブリュック歳時記)。せっかくなので並べてみた。

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しかしこの期に及んで詩ではなく敢えて評論に手を出したのはどういう了見だろう。といっても実際のところ深い考えはない。ただ私は詩人の評論とか、映画人の書いた文章とか、画家の小説とか、そういうのがなんとなく好きである。良寛さんが書家の書や詩人の詩を嫌ったというようなのではないが、専門性が別の指向性をもって一風変わった感性を輝かせるのが好きである。西脇順三郎はなんでも詩で書いたが、特にああいうのがいい。北園克衛も詩ではないものを見てもすぐさま詩人だとわかる。こういうのがすごくいいのだ。

 

うちのイカれたメンバーたちも歓迎してくれているようす。よかったね。

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ところできわめつけはもう1冊ある予定。出版社に直接注文したもので、発売日を考慮すると4月にかかってしまうかもしれないが、こちらも届いたら紹介する予定だ。

そしてこれ以降、買うより読む、買うより描く、買うより書くを実践していきたいので、こいつまた本を買ってるっぽいなという気配があったら叱ってくださるとありがたい。気配だけでいくら言っていただいても結構。そんな気配を出すくらいに我慢ができていない私が悪いのであって、気配を消失させるまではなにも達成したことにはならないのである。まあ、ちょっとは買うんだけどな(オイ)。

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