ガールズ&パンツァー最終章第3話ネタバレ感想

公開初日と2日後の日曜日で2回ほど観てきた。ありきたりの感想くらいしか抱けない凡人に大したことは書けないし、記憶違いの誤りもあるかもしれないし、すでにさんざん言われていることもあるかもしれないし、ツイッターなどを探せばもっと技術や歴史に詳し…

ガルパン劇場版ノベライズ所感

ガールズ&パンツァー 劇場版(上) (MF文庫J) 作者: 鈴木貴昭,アクタス,才谷屋龍一,ガールズ&パンツァー劇場版製作委員会 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/08/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ガールズ&パンツァー 劇場版(下) (MF文庫J)…

書訪迷談(17):異世界と云ふは死ぬ処と見付けたり

リリス (ちくま文庫) 作者: ジョージ・マクドナルド,George MacDonald,荒俣宏 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1986/10 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (33件) を見る 黄金の鍵 (ちくま文庫) 作者: ジョージ・マクドナル…

9月買うた本 〜あいかわらずなぼく。の場合〜

別に増税前だからといって駆けこむようなこともなく、内容と量の両面で見れば先月もいつも通りの買い物をしたという感じだった。もともと買うつもりだったもの、買おうと思っていたわけではないがいざ実物を目の当たりにしてよくよく考えてみると欲しいよう…

モームとかいう作家

某所のブッコフに立ち寄ったらサマセット・モームの『カジュアリーナ・トリー』と『コスモポリタンズ』が売っていて、古本はしばらくいいやなどとかましていた口で罪深くもまた買ってしまった(そもそもなんで古本の店に入ってるんですかね……)。しかし動機…

なるべく早く行け

鉄は熱いうちに打てというが、古本は別に新しいうちに買えというものでもない。いつ買ってもよい。古本屋も、やはり早いうちに行けということはない。いつ行ってもよい。ただ、先日ついに町田の高原書店が閉店したが、そういう機会であれば早めに行っておい…

法事

実は、まさにたったいま帰省の途上である。昨年2月に92で亡くなった祖母の一周忌と、101まで生きたという高祖母の三十三回忌(たしか厳密には35年くらい経ってる)をガバガバ換算ながら一緒に催すからだ。ちなみに私の場合、兄弟して平成生まれなので高祖母…

続・きわめつけ

昨日のブログを書き終わり、よしそろそろ寝ようという時分のことだった。玄関口の棚の死角からピロっと紙片の角のようなものが覗いている。なんだこれと拾いあげてみると、それは不在連絡票であった。差出人欄には出版社の名前がある。あの本だ、と。しかし…

きわめつけ

専門的になにかをやらかしていたころほどではないが、Amaz◯nで本を買うとポイントの貯まること貯まること。たくさん買うとたくさんそのぶん貯まる。そしてたくさん買っていたのでたくさん貯まった。さすがにもうそろそろキリがないからそれはやめようという…

書訪迷談(15):痛ましき肖像

エゴン・シーレ―二重の自画像 (平凡社ライブラリー) 作者: 坂崎乙郎 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 1998/03/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (4件) を見る 「欲しいと思ったら買い時である」。友人が私にかけてくれた…

書訪迷談(14):どういう男性に?

影の谷物語 (ちくま文庫) 作者: ロードダンセイニ,原葵 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1991/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る かつて、WOWOWのノンスクランブル時間帯に観ることができたアニメは、新潟というアニメ不毛の地、それ…

書訪迷談(13):宝石にはいろんな色がある

黒い魔術 作者: ポール・モラン,吉澤英樹 出版社/メーカー: 未知谷 発売日: 2018/04/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る めえぜるさんは小学生のころ休みごとに図書室へ行くような読書っ子だった。はやみねかおる作品や十二国記シリーズ、少年…

本当に小さくて個人的な快挙

気がつけば2月も三分の一に差しかかろうというのにブログを更新していなかった。油断ならない。読むほうは遅々としているが少しずつ取り戻せてきたし、書くほうは順調でも不調でもない。とにかく普通。けれど、とにかく普通ほど安心できるものはないなとも思…

あの道を往く

街道手帖 (シュルレアリスムの本棚) 作者: ジュリアングラック,Julien Gracq,永井敦子 出版社/メーカー: 風濤社 発売日: 2014/08/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 本がぜんぜん進まない。幸い創作で書くほうは乗ってきた感があるが全般的に…

書訪迷談(12):どこか寂れた風景のなかに

フィオナの海 作者: ロザリー・K・フライ,矢川澄子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1996/06/26 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (4件) を見る 突然の話になるが私の頭のなかには「はよ日本語版DVD(BD)出してくれリスト」みたいなも…

中央線が気絶してるあいだに

いそいそ帰ろうとしたのに見合わせてるもんだから迂回するついでの勢いで秋葉原に寄ってメロンで買い物をしたというだけの話である。おさとうさんの本を買った。あとmy cousinの本も。いずれもたいへんよき品であった。あと書いてて気づいたけど両方とも越後…

書訪迷談(11):物語は圧倒的に

儀式 (講談社文芸文庫) 作者: レスリー・M.シルコウ,Leslie Marmon Silko,荒このみ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1998/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 17回 この商品を含むブログを見る 「物語」という言葉もいろいろ定義があると思われるけれど…

信じて実家へ持ち出した本が……

なんともひどい話で、あれだけ帰省前にどれを持ち帰ってどれを読もうか楽しみだなとかさもウキウキ鼻息荒げに書いていたのに、実家にいるあいだ腰を据えて読書に集中する時間をそもそも取れなかった。いや取らなかった、主に自分自身の怠慢のせいで…言い訳を…

「帰省に持ってく本」問題

私の実家は、新潟という一般イメージからして田舎感あふれる県の、内陸側に存在しているらしい十日町市とかいうザ・片田舎の、信濃川が山地を削って作った河岸段丘の上の、田畑のあいだにたまたま人が住んでいるような集落にある。冬は3mとか4mとか雪が降る…

書訪迷談(10):そういう読書もある

白昼のスカイスクレエパア 作者: 北園克衛 出版社/メーカー: 幻戯書房 発売日: 2015/12/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る むかし友人の下宿で飲んでいたとき、読んでいる本の話になったので私は西脇順三郎を薦めた。当然のように彼は西脇を知…

【朗報】泉鏡花フヱステヰバル、開催可能 ほか雑文

ここ数ヶ月で見かけるたびにブック◯フへ入り、ち◯ま文庫の棚を探してはちくちく買うなどしていた泉鏡花集成。結局10巻は手に入っていないが当該巻の収録作品は山海評判記と薄紅梅なので別の本でカバーし、集成未収作や随筆なども文庫で出ているものもあった…

書訪迷談(9):先生はつらいよ

ミス・ブロウディの青春 (白水uブックス―海外小説 永遠の本棚) 作者: ミュリエルスパーク,Muriel Spark,岡照雄 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/09/16 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 思い出話。小学生のころはなにかと「自分」が…

書訪迷談(8):だからよ、忘れるんじゃねぇぞ…

死を忘れるな (白水Uブックス) 作者: ミュリエルスパーク,Muriel Spark,永川玲二 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/09/03 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 引き続きスパークでスパーキングなデイズを。なにせとても楽しい。彼女の魅…

書訪迷談(7):恋色ミュリエルスパーク

ポートベロー通り―スパーク幻想短編集 (現代教養文庫) 作者: ミューリエルスパーク,小辻梅子 出版社/メーカー: 社会思想社 発売日: 1990/04 メディア: 文庫 クリック: 4回 この商品を含むブログ (2件) を見る まったくたまんないよ、こんなね、いいもの読ま…

新宿の中村屋で

やってるの知らなかった…ということでちょっとタイムリー(書訪迷談(6):いいにくはおいしい - ネオ・オスナブリュック歳時記)だし安かったから寄ってきた。中村屋夫妻が自分たちの息子を温情なく落第させた會津八一に「よくぞ思い切ってやってくれた」と…

書訪迷談(6):いいにくはおいしい

會津八一 (中公叢書) 作者: 大橋一章 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/01/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る むかしそれほど親しくない知人と話していて、彼の友人に本好きがいるという話になった。部屋の床は本でいっぱい…

書訪迷談(5):デュラララス!!

かくも長き不在 (ちくま文庫) 作者: マルグリット・デュラス,ジェラール・ジャルロ,阪上脩 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1993/04 メディア: 文庫 クリック: 13回 この商品を含むブログ (9件) を見る 来月、なんとロバート・マッキー『ザ・ストーリー』…

誰しも心のなかに…

なんだかいつも文章が無駄に長くなってしまうので、もっとたわいもない話も取りあげんとするものである。 ※ パラダイスバード BUNCH COMICS (バンチコミックス) 作者: 佐藤明機 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/05/31 メディア: Kindle版 この商品を含…

書訪迷談(4):文体仮説

ワルプルギスの夜:マイリンク幻想小説集 作者: グスタフマイリンク,Gustav Meyrink,垂野創一郎 出版社/メーカー: 国書刊行会 発売日: 2017/10/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 私に指導教授といえる人はふたりいた。両者とも同年代で…

書訪迷談(3):われわれの持ち弾

第三の魔弾 (白水Uブックス) 作者: レオ・ペルッツ,前川道介 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/07/08 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 映画でも漫画でも、もちろん小説でも、史実として知られる出来事や実在の人物の生涯を題材にした…